平成27年12月25日、厚労省がワクチン製造会社である化血研(化学及血清療法研究所)に対し、薬の販売を一定期間禁止する「業務停止処分」を行う方針を決めました。
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 この問題は、熊本市にある製薬会社「化血研(化学及血清療法研究所)」が、およそ40年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、不正を隠すために製造記録を偽造するなど組織的な隠蔽を図っていたものです。
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 当院としては、乳幼児の健康を守るべきワクチン製造会社に対しては憤りを禁じえませんが、お子様のワクチン計画をいたずらに停滞させることは避けねばならないと考えています。
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 厚労省は業務停止処分を決定しましたが、国家検定(安全性などの検査)に合格して既に出荷・流通しているワクチンに関しては使用停止命令や回収命令は出していません。
つまり、現時点での厚労省の判断としては「会社の体制には問題があったが、ワクチンそのものについては安全性に問題がなかった」ということになります(ワクチンの安全性に少しでも懸念があれば使用停止命令が出されるはずです)。
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「国家検定は信用できるのか?」という問題はありますが、これを信用しなければ全ての医薬品を使用できなくなりますので、当院としては国家検定に合格したものは国の責任において使用を許可したものと捉え、これまで通り保護者様の同意を得て使用する立場を取ります。
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 現在、当院で採用している化血研製のワクチンとしては以下のものがあります。
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(1)4種混合ワクチン「クアトロバック」
(2)日本脳炎ワクチン「エンセバック」
(3)B型肝炎ワクチン「ビームゲン」
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(1)(2)に関しては、今回の不祥事発覚後に再度検定を受け直し、出荷が再開されています。(3)に関しては現在再検定を行い出荷可否の検討を行っている最中です。
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 ここで改めて当院のポリシーをお示しします。
・国家検定に合格したワクチンに関しては、これまで通り使用する。
・保護者様のご希望により、代替ワクチンがある場合はそちらの使用を積極的に検討する。
・代替品がないワクチンに関しては、ご希望により接種を差し控える。
・出荷されたワクチンが使用禁止になった場合は直ちに使用を中止する。
・当院で以前に接種したワクチンに問題が発覚した場合は、行政の指示により適切に対処する。
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 私どもが現時点で得ている情報は上記が全てですが、お子様のワクチンについてご不安やご質問がございましたらご相談ください。ただし、本件については状況が刻々と変化する恐れがあり、お電話でのご相談はトラブルのもとに成り得ますのでお受けしておりません。ご面倒ですがクリニックにお越しの上、医師の診察にお入り頂いてご相談ください。
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医療法人社団ワッフル
ぐんぐんキッズクリニック
理事長 中野景司